扉を開けたその瞬間から始まるいろんなこと...

2015/08/15

額田木の駅プロジェクト

今日は『きこりの会』の定例活動日。
8月の日中は暑くて屋外作業が困難なので、勉強会や見学会等が行われます。

今回は、5月に始動した『額田木の駅プロジェクト』について、事務局の柄澤さんより説明頂きました。
場所は、いつもの おかざき自然体験の森 の管理棟…。

この施設は、無料で入場できますので、森林涼みやちょっとした散歩で行ってみては?
岡崎市の八ツ木町にあります。


さて、本日のお話としては、、、

木の駅プロジェクトの概要を含め、岡崎市における森林整備の必要性や、山主さん、街中で暮らす我々における課題や問題提起などが織り交ぜられた説明で、間伐や里山整備に興味が無い方々へも是非聞いていただきたい内容でした。

木の駅プロジェクトを簡単に説明すると、山から搬出した木材を市場価格よりも高い¥6,000/t で地域通貨による買い取りをし、地域の登録店で使用していただくというもの。
200cmx15cmの材は市場では100円以下なので、山主の皆さんは対価で考えて割に合わないと放置してしまっていたものを、水源となる山を整備するため、土砂災害等のリスクを軽減させるため、積極的に考えていただこうというのが趣旨。
集材した木材は業者へ買い取って頂き、加工やバイオマスに使用。
地域通貨を使用することで、地産地消が実現できるため、地域経済の活性化にも役立てる事が出来るそうです。

わたしが参加している水守森支援隊も、このプロジェクトに参加しています。


ただし、課題も沢山あるようです。
一つは、運営資金の問題。

業者さんの買取のみでは、対価が支払えないため、市場買取価格との約50%の差額を寄付や支援などで補っているようです。
補助などで実施する事業は、その殆どが頓挫するとのことで、この差額分を如何に安定して確保できるかが今後の課題であるとの事。
別事業への材展開、企業からの寄付、その他を含む色々な方法を検討し、実施していかねばなりません。

ちなみに、間伐材の利用については、わたしも常に考えているのですが、薪ボイラーの普及に関するお話を伺い、一般生活や施設等に落としこめる可能性を持った内容だなと興味が沸きました。
これは、薪材としての活用展開の可能性も持っています。
ちょっと色々と調べてみようと思います。

木の駅プロジェクトは全国各地で展開されています。
額田を含み、木の駅プロジェクトのポータルサイトが立ち上がっていますので掲載しておきます。
興味が有る方は除いてみてください。

ポータルサイト →   http://kinoeki.org/


山主さん、林業従事者、我々のような森林ボランティア、木の駅プロジェクト、その他のユーザさん、これらを結びつけることが出来れば大きく流れが変わるはずです。
まだまだ課題は多いですが…。


しげ




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