扉を開けたその瞬間から始まるいろんなこと...

2017/06/18

日曜きこり ~ 林分調査と選木作業のち間伐 ~

久しぶりに朝から曇り。
ちょっとパラッと来るかもなぁという感じの湿度。
今日は「水守森支援隊」の定例活動日。
昨日、準備した林分調査と選木作業を行います。

今日の参加者は午前組3名を含む6名。
林分調査を行うにはちょうど良い人数です。
調査は、全体の状態を把握する為、尾根部と沢近くの二箇所を予定。
先ずは元気のあるうちに尾根部へ。

予定調査場所周辺で、ほぼ平均的な樹間の場所を選択し、調査を開始。

①中心木の設定 … 調査エリア周辺で1~2番目に太い木を選択
②中心木から竿を回し、半径5.65m以内の円を作る
③囲った円内に存在する木の胸高直径を計り記録
山側からの測定がポイント
④円内の本数を数えて記録
⑤中心木もしくは同等の高さの木を抜倒する
抜倒はナツさん!
掛木・・・まわして・・・
⑥抜倒した木の樹高を測定、、もちろん切り株の高さをプラス
⑦後は計算!

◆ 林分調査ポイント1:尾根部
 1.調査エリアの状態
  ・枯損木(植栽木) … あり
  ・竹(進入) … なし
  ・主な樹種 … ヒノキ
 2.胸高直径の測定
  ・中心木直径 … 23.0cm
  ・調査内本数 … 18本
  ・平均直径  … 20.67cm (Max32.5/Min11.0/平均木20cm)
 3.樹高測定
  ・中心木樹高 … 15.3 + 0.37 = 15.67m
 4.調査結果
  ・林分形状比 … 15.67 / 20.0 x 100 = 78.35 (※平均木樹高に中心木樹高を採用)
  ・Ha本数  … 18 x 100 =1,800本
  ・平均樹間 … √ (10,000 / 1,800) = 2.36m
  ・相対幹距 … (2.36 / 15.67) * 100 = 15.06(Sr)
  ・判定 … 過密、3割間伐にて適正
直径巻尺が便利
◆ 林分調査ポイント2:沢部
 1.調査エリアの状態
  ・枯損木(植栽木) … なし
  ・竹(進入) … なし
  ・主な樹種 … ヒノキ
 2.胸高直径の測定
  ・中心木直径 … 33.0cm
  ・調査内本数 … 15本
  ・平均直径  … 20.70cm (Max33.0/Min15/平均木20.5cm)
 3.樹高測定
  ・中心木樹高 … 18.5 + 0.25 = 18.75m
 4.調査結果
  ・林分形状比 … 18.75 / 20.5 x 100 = 91.46 (※平均木樹高に中心木樹高を採用)
  ・Ha本数  … 15 x 100 =1,500本
  ・平均樹間 … √ (10,000 / 1,500) = 2.58m
  ・相対幹距 … (2.58 / 18.75) * 100 = 13.76(Sr)
  ・判定 … 超過密、4割間伐にて適正

これら測定結果を元に、白テープを皆で持って選木へ・・・。
コレが大変な作業、、なんてったって斜度というより崖だから・・・。
滑落しながら、踏ん張りながら・・・で何とか尾根下の作業を完了。
・・・といっても全ては無理。
尾根からここまで選木作業・・
午後は、午前の結果をもって間伐を3名で。
藤さんは、沢分岐の左斜面を。
先さんは、林分調査ポイント2の手前を。
ワタクシは尾根部周辺を・・・がんばって登る!
きょうも頑張るぞぉ
尾根に到達後、端部から順に作業を開始。
等高線狙いで倒していきます。
ちなみに、、ちょっと進むと崖になります・・・
今回は手出ししませんが、次回以降足場を作りながらの作業になるかなぁ。
斜面が見えない・・・スキー場みたいだねぇ
14:30に帰るよコールの笛が鳴るまで作業に没頭。
マダマダ沢山抜かないとなりませんが、すこしは綺麗になったかな。
空は大分空きました
測定結果を元に3~4割間伐ということになりましたが、直径および樹高の差が大きいため、平均直径木以下の木を抜倒するだけでも、おそらく3割を超えます。
従って、15cm以下の細木や低木、支障木を抜くことで、ほぼ適正本数に。
どの斜面も、枝張りが少なく日照もありますので、少し抜いてやれば枝が張ると予測してます。

ちなみに、帰り際にパラパラと雨が来ました。
どうりで湿気が多かった訳です。
今日は沢山の汗を掻いた一日・・・。
この現場はマダマダ楽しめそうです。


しげ

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