扉を開けたその瞬間から始まるいろんなこと...

2018/06/09

きこりの会 ~ 巻き枯らし ~

梅雨に入りました。
雨が少ないと色んな影響がでるのでたっぷり降ってもらいたい。
でも、、やっぱり「晴れ」が好き・・・。
今日は最近のジメジメ天気から一転、カラッとした真夏日になりました。
久しぶりに『きこりの会』の定例活動日に参加です。
活動内容は、林分調査および巻き枯らし処置。
ユックリやろうかなぁと考えながら管理等へ・・・

額田バイオマス研究会からも参加されていました。
今日は結構な大所帯です。
作業に移る前に、管理棟までの林縁部にあるコナラの木が危険な状態なので切って欲しいとの依頼。
写真では元気に見えますが、所々朽ちている状態。
中師匠による伐倒です。だって、準備できてたので・・・。
伐倒と片付けが終わったら、今日の作業地へ移動。
連日の雨により、林内の湿度が高くてムシムシ状態でした。
まずは林分調査・・・なので、樹高を調べるために1本伐倒。
チェーンソーが切れない・・・疲れるぅ・・・時間掛かる・・・
ソーチェーンを変えてくださ~いぃ・・・
樹高と年輪を調べて、地位指数を確認。
今後5年、10年でどのくらい樹高が伸びるのか導き出すためのデータです。
今回は、調査値①樹齢56年/樹高21m、調査地②樹齢58年/19mでした。

そして、いつもの1平米内の本数を確認し、現在の混み具合を確認した上で、地位指数から5~10年目に混み具合がちょうど良くなる本数を導き出します。
とまぁ、ここまではいつもの・・・ですが、今回は巻き枯らし処置。
これは間伐する際に、枝による掛かり木の可能性を減らすこと、伐倒後の材の重さを軽くし取り扱いしやすくすること、などを目的にしています。
どうやってやるかというと、幹の下方に形成層まで一周切れ目を入れ、水の吸上げを妨げるというもの。
チェーンソーであれば一周切ればよいですが、手鋸の場合は自己修復してしまうので、上下に二本付けた切込みの間を形成層から剥きます。
木が水を吸上げる春~夏過ぎまでは、樹皮が形成層からペロンと剥けます。
今回は、含水量がどのように変化するか確認するため、10cm幅、150cm幅、上までペロンの3種類を作ります。
上までペロンは、切れ込みを入れて一気に剥く!
かなり上まで剥けます。
つるりん裸になったヒノキ。
乾燥が早そう・・・
それぞれの条件で、含水量変化を見るために計測器で測定。
定期的に確認するようです。
時間は15:00、今日の作業はここまで。
今回の作業は間伐を前提とした伐対象木への処置であり、巻き枯らし間伐の効果を試すもの。
この巻き枯らしの効果がどのように出るか楽しみです。

ちなみに巻き枯らしは、枝葉が広がっている広葉樹でも除伐の準備として用いられます。
・・・が、立ち木の状態で木を枯らすため、ずっと放置しておくのは危険です。
また、人の往来が有るようなところでもNG。
状況に応じて使い分けが必要です。

今日は、中低雑木の除伐が本当に疲れた・・・


しげ

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