扉を開けたその瞬間から始まるいろんなこと...

2019/09/16

とよた森林学校 ~ 間伐ボランティア初級講座 2019 ~

先週末から一転、一気に涼しくなりました。
田んぼも終えてホッと一息ですが、山での作業はこれからが本番。
そんな今週末は「とよた森林学校 間伐ボランティア初級講座」に参加して来ました。
とよた森林学校では、森林・林業の理解を広めて森の整備や保全を推進しようという目的で、様々な種類の講座が開催されています。
その中で今回参加したのは、チェーンソーを用いて人工林の間伐を行う講座。
2泊3日という日程で行ってきます。

初日は開講式とオリエンテーションを行った後、森林保全に関する講義から。
森林の仕組みから森林の働き、人工林と天然林の違いなど、本当に多くの興味深い内容です。
挙げるとすれば「本当に深刻な人工林問題 = 災害防止機能の低下」と「森林ボランティアが取るべき携わるべき活動」。
切ることが目的ではなく、山を作るのが目的・・・その通り。
森林所有者へのアピール啓発を行うべき・・・まさにその通り。
あっという間の1時間半、全てがとても解り易く内容の濃い講義でした。
昼食後の午後は、実習林での講習。
チェーンソーの扱い方、アクセルワークを含めた玉切り・・・
玉切りは切下げでの一皮残し、切上げでの一皮残し、下から切上げたところへ切下げで中を一皮残しなど。
アクセルワークの良い勉強になります。
その後はガンマークによる伐倒方向調整と受口の練習。
とよた森林学校では斜切りから水平を切る方式で、受口の角度は70度くらいかな。
しっかりと受口作りを練習です。
初日から濃い内容、3日間という日程を考えると納得です。
夕方、宿舎に帰った後は夕食前のお風呂の時間。
山の上の小学校を改装した素敵な宿「あすけ里山ユースホテル」さんです。
夜は森林ボランティアに関する懇談会です。
泊まりだからこそ、時間を有効に使えますね。
全てのプログラムの終了は21:00でした。

翌朝は7:15頃からの朝食。
気持ちよい涼しさの朝、でも暑くなりそう・・・。
食事を終えたら森林調査、いわゆる林分調査の講義です。
講義を終えたら実習林に移動し調査を実施。
一旦宿舎に戻って、計算と森林の状態、施工方針についてグループ内で検討し食事後に発表を行いました。
その後は、受口の復習と追口の練習を再度みっちりと。
二日目の締めは、夕日に向かって立木の伐倒。
ラダーで登って木にかけたロープをチルホールで引く牽引伐倒です。
どーんと一本目、歓声が上がりました。
やっぱり気持ち良いですよね。
宿舎に戻ると日が沈む時間でした。
校庭から望める山々の先には名古屋駅も見つけることが出来ます。
心地よい風を感じながら、暫しボ~っとする時間・・・。
夕食では交流会が行われました。
お酒が入って、みんな上機嫌でしたよ。
・・・で、最終日の朝。
3日目も気持ちよい朝です。
3日目は朝から実習林へ。
立木の伐倒をメインに作業を進めます。
ロープを掛けたら、受口を作ります。
まずは小さめに作って、しっかりと方向確認。
確認した方向を元に受口を修正。
追い口を入れて退避してチルを操作して・・・
見事に狙い通り。ピンポイントで倒れました。
この頃になると、各自やることを分散して段取りが出来るように。
皆さんの吸収の速さはすごいです。
15:00、山を降りました。
この後は閉講式を経て講座を終了。

座学、実習を含めて新たに多くのことが学べました。
普段行っている作業の振り返りにも。
また、最初は泊まりって・・・と思ってましたが宿泊したことで皆さんと沢山の交流が出来ましたし、本当に楽しい講座でした。

参加してよかった。
お疲れ様でした、そして有難うございました。

しげ

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