扉を開けたその瞬間から始まるいろんなこと...

2020/07/26

日曜きこり ~ マッシュプーリー講習会 ~

天気予報は大雨だったけど、雨が小降りになってきた朝。
昨日もしっかり雨が降ったけど、そろそろ梅雨明けするのかなぁ…。

今日は「とよた七森会」より『マッシュプーリー講習会』へのお誘いを受け、見学参加しました。
マッシュプーリーっていうのは、ラボコスタさんが開発販売する搬出システムの一つ。
色々な特徴があるんだけど、気になっていたのは搬器が通過できる、90度までの曲進ができる、繊維ロープが使用できるといった点。
メーカホームページをリンクしときます。

実習は昨日から行われているんだけど、今日は安全面の再確認と機材の取扱説明から。
駆動装置はエンジン式で、前進・後退がクラッチ切り替えできるように作られてる。
ドラム巻きつけでは無くて、ロープ循環させるシステムです。
搬器はスタティックにカシメられた1.5mmのワイヤーロープ先に吊るされている構造。
スタティックロープは両端アイになってて、メインロープと接続してループさせてる。
どうやら、これ以外にも小型サイズがあるみたいだけど、現実的にはこのサイズだね。
搬器下のスキッダーコーンは、25cm径の小径木用。
さて、期待のマッシュプーリーはというと、なるほどなるほど…
搬器が通る側のプーリーがワイヤーを通すようになってる。
しかも軽い!
ボルトで本体を左右に分解できるようで、機材設置後の追加もできるって。
だから支点を増やせて、メインロープのテンションを下げることができるって事なんだね。
曲進用のマッシュプーリは、サポート用のガイド形状が若干ちがう。
これは材を吊った搬器が流れるための構造。
プーリーを上下で分けているのは、上げ用・下げ用のロープが交差しないようにしてるため。
山側の末端は、滑車をチルホールで固定して使用。
繊維ロープだからってのもあるけど、バネ秤を取り付けてあって張力が測れるようになってる。
末端部から見ると、今回のセッティングはこんな感じ。
90度程度の曲進が1箇所あるL字型の経路で、斜面に沿った下げ荷の構成。
講座はというと、駆動機の実習から。
操作に慣れないと危ないから、エンジン始動からクラッチ操作までの一連の動きを。
おぉっ!搬器が通っていく!
プーリー設置の応用編も。
ロープでマッシュプーリを保持するんだけど、こんな道具の紹介も。
いわゆるロープストッパですね。
材の搬出実習も行います。
駆動機オペレータとの連携はトランシーバーにて。
このシステム自体がループ上のメインロープを上げ下げするシステムなので、横採りは搬器に取り付けられたロープを、別支点に置いたアンカーに設置し、搬器の上下で引く運用。
ここはもう少し考慮の余地があるね。
ある程度の材の横採り、駆動機までの荷下げを行ったところでお昼の時間。
我々はここで見学を修了し、木楽会で押井の山を様子見に向かいます。
結局、午前中は天気がもってよかった!
色々と新たな発見ができた一日でした。

ありがとうございました!
しげ

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