扉を開けたその瞬間から始まるいろんなこと...

2018/04/21

おかざき森の健康診断 ~ リーダ研修会 ~

寒空に震え、雪の中で作業をしていたのは、ほんの2週間前...
この週末は真夏日になるんじゃないかという天気予報。
季節が一気に進んだ今日は、6/2(土)に行われる「おかざき 森の健康診断」のリーダ研修会に参加してきました。
今日のリーダ研修会は、当日の流れを実践しつつ、各工程の注意点や詳細を確認し理解するというもの。
水守森支援隊のメンバーをはじめ、きこりの会や矢森協の方々など、本当に多くの方が参加されました。

会場に集合した後はグループ分けを行い、早速山に入り実習を開始。
まずは当日の流れを確認しつつ、どんな事に気をつけるかなどをお勉強。
本番もこの時点での話しが大事だと思う。
概要・注意点の説明と役割分担
森の健康診断は、我々が間伐地で行う林分調査をメインとし、その前に山の状態を含めた植生調査を行うというプログラムです。
中心木の決め方は基本的に同じで、同じ様相のエリアが確保でき、平均的な林であること。ただし、1番目の木だと突出している可能性があるため、森の健康診断では2~3番目の木を中心とします。
話し合いながら中心木を決定
調査地の写真を撮影、傾斜角や斜面の方位を確認したら、植生調査のための枠を設置。
四つ角で張ってみて、位置を調整するのが早いかな。
枝を拾ってロープを四角く張る
土地の状態を調査。
落葉層、腐植層の確認はライトがあった方が見やすいですね。LEDもって行こ。
土を掘って腐植層を確認
次は、設置した枠内で植栽木以外の状態を調査。
植物の種類を確認する際には、枠内にある植物を採取し、広げたシートに集めていきます。
枠外から4名ほどで並んでローラ作戦を行った方が効率がいいですね。
今回は20種の植物が確認されました。
ワタクシには植物の名前などサッパリわかりません...
さっと見ただけで植物名を答える先生
植生調査の後は林分調査。
測定エリアの決定方法や胸高直径を計る方法は、いつもの林分調査と同じ。
間伐林の時と違うのは、樹高測定を「木を倒さずに」行うこと。
スチール巻尺と尺蔵を使う方法がありますが・・・木の頂点を見定めるのが難しい・・・
対象木から10m以上を確保し斜距離を測定
目線で図るのが難しい・・・
今回実施した調査地の結果は以下。
結果は適正樹間で間伐不要との判定になります。
・100平米あたりの本数(B) = 11本
・中心木胸高直径(Da) = 26.0cm
・平均直径木胸高直径(Db) = 26.0cm (平均25.4cm)
・中心木樹高(Ha) = 14.0m (尺蔵値採用)
・平均直径木樹高(Hb) = 12.8m(尺蔵値採用)
・林分形状比 = Hb ÷ Db × 100 = 49.23
・10000平米あたり本数(P) = B × 100 = 1100本/ha
・平均樹間距離(A) = √(10000 ÷ P) = 3.015m
・相対幹距(Sr) = A ÷ Ha = 21.53

現場の実習はここまで。
これらの工程をどうやって「たのしく」に持っていくか・・・
さぁて・・・がんばって考えよっと。


しげ

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