扉を開けたその瞬間から始まるいろんなこと...

2020/02/29

日曜きこり ~ 林分調査 ~

週中の寒さから一転、とても暖かい朝。
急に暖かくなると天気も悪くなるのだけど、やっぱり今日の天気予報は下り坂。
今日は「木楽会」で間伐を予定している現場の林分調査を行います。
現地到着後、山主さんとしばらくお話の時間。
色んなお話が聞けて楽しいです
身支度を整えたら現場へ…

まずは林の境界を再確認した後で林分調査の場所決め。
以前に実施した形跡があり、丁度良い場所だったのでそこで決定。
5.65mの竿で円を描きます。
何度か掲載しているけど、なぜ5.65mなのか…
半径5.65mの面積計算すると、100㎡になるからなのです。
林業では1ヘクタール(10,000㎡)辺りで考えるので、とても効率が良い測り方。
巻尺を使って円内の対象木を囲みます。
そして、円内の木の胸高直径を測定。
測った数値を幹に書いて、測定忘れを防止。
すべて測り終えたら数値と本数を書き取りです。
お次は樹高の測定と樹齢の確認。
平均的な樹高の間伐対象木を選んで伐倒へ。
抜かずに測る方法もあるけど、どのみち間伐するので抜く対象の木を選木します。
今回は二又木があったので抜きました。
全体的に同じ樹高なので、1本抜くだけで結構空が開きます。
伐倒木で樹高を測りつつ、玉切りして樹齢を確認したら今日の作業を終了。
計算結果は以下の通りです。

  • 樹種: ヒノキ
  • 推定樹齢: 27年
  • 本数密度: 1,600本/ha
  • 平均直径: 22.9cm
  • 平均樹高: 18m (枝下高さ13m)
  • 地位指数: 23
  • 平均林分形状比: 78.49
  • 平均樹幹距離: 2.5
  • 相対幹距(Sr): 13.89%
結果として超過密。4割間伐ですね。
過密林によくあるように樹幹長率が低いので、空を開けて樹幹を広げないと・・・
比較的強めに伐っても大丈夫だけど、家裏の斜面はどのように施工するか考えないとダメですねぇ。
山を降りて山主さんから必要な書類を受取ると共にお話の時間。
家の向かいにある90cm位のヒノキを伐って欲しいなぁと言われてました。
状況を見ながら考えます。

家横では継ぎ枝して紅白の花が咲いた梅がとてもきれいでした。
サクラが咲く頃、この現場を始めますよぉ。


しげ

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